昨年Windows 10への無償アップグレードが発表され、大体そのようなものにすぐに飛びつく質の私は、浅はかにも何も準備をせずにダウンロードしインストールしてしまった。Windows 8.1が入っていた私のダイナブックレグザPCはオールインワンのタイプで、パネルタッチやブルーレイマルチドライブなども搭載しているのだが、ある時DVDを読み込もうとしたら動かない。コントロールパネルのデバイスマネージャーを見てみると、ブルーレイドライブのアイコンに黄色いエクスクラメーションマークがついている。プロパティーを開いてみると、『エラーコード19 レジストリの一部が破損しているか壊れているためこのデバイスを認識できません』と出ている。なんでこうなったのだろうといろいろ調べ、トラブルシューティングなども試したのだが、原因はわからない。
仕方なくウェブサイトで見つけたレジストリの値の『アッパーフィルタとロワーフィルタ』の削除という対処法をやってみたのだが、一向に治らない。
結局サポートセンターへ問い合わせ、言われるままにあれこれ対応策を試したのだが、やはり駄目だった。
そうなれば残る道はリカバリーしかないということで、初期状態に戻すことになってしまった。
子供の時から時計などの機械を分解しては壊してしまう癖がある私は、今回も実は背面カバーを外しブルーレイドライブの差し込み状態を確認したりしたのだが、異常が見られなかったので元に戻したところ、まったく動作しなくなってしまった。最初の症状ではディスクを突っ込むと『ウィーン』と回る音だけはしていたのだがそれもしない。ウンともスンともないのだ。
それだけならまだいい。パネルタッチがおかしくなり、ポツポツと水の波紋のようなものが現れて、ポインターがそちらに持っていかれるような状態になってしまったのだ。たぶん背面カバーを外す作業をしているときに、スクリーンのセンサー部分を傷つけてしまったのだろう。まったく踏んだり蹴ったりだが、自業自得か。
パネルタッチの動作異常はデバイスマネージャーで『タッチスクリーン』を無効にして何とかなったが、外付けDVDドライブも動作しない状態では何かと不都合があるのでリカバリーを決行することにした。
すべての個人データファイルなどを外付けハードに退避させ、初期状態に戻したのだが、ウィルスソフトややよい会計などウェブサイトからのダウンロードで購入したものは、シリアルキーなどを控えておいて復旧させなくてはならず、誠に厄介。
メールソフトも設定しなおさなければならず、しょっちゅうやっているわけではない作業は手順も忘れてしまっている。
やっとのことでリカバリーを終え、すべてを復旧することができたのだが、今回のことは良い教訓になった。と思いつつ、また東芝のメーカーサイトでWindows 10へのアップグレード手順を眺めている自分がいる。バカだねー!
|